ピンチ!売掛金を「売る」?「ファクタリング」と「債権譲渡」

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ここで学べる学習用語:債権の譲渡(指名債権・債権譲渡対抗要件), ファクタリング

第31回: ピンチ!売掛金を「売る」?「ファクタリング」と「債権譲渡」


1. 「キャッシュアウト寸前!? 売掛金はあるのに、金がないっす!」

「社長、今月のキャッシュフロー、かなり厳しい状況です…」

斉藤さんの声が、まるで遠い異国の言語のように俺の耳に響いた。熱気に満ちたインキュベーションオフィスの一角、ビジラボの小さな空間は、いつもなら活気に満ちているはずなのに、今日は鉛のような重い空気が漂っていた。俺、青木健一は、使い古されたホワイトボードの前に立ち尽くしていた。そこには「売掛金:500万円」「買掛金:300万円」「その他経費:150万円」といった数字が乱雑に書かれている。

「マジかよ、斉藤さん…売掛金はちゃんとあるんだろ?来月には入金があるんだから、なんとかなるって!」

俺は必死に声を絞り出す。情熱だけなら誰にも負けない自信がある。しかし、その情熱だけでは、会社の通帳残高は増えない、という現実が、まるで冷たいナイフのように俺の心臓を突き刺した。斉藤さんは、いつもと変わらぬ冷静なトーンで、しかしその奥には明確な焦りを滲ませていた。

「ええ、売掛金はあります。ですが、入金は月末です。田中さんの給与、オフィス家賃、サーバー費用、広告費…今週中に支払わなければならないものが山積しています。このままでは、キャッシュアウト寸前です」

キャッシュアウト。その言葉が、俺の頭の中で最悪のシナリオを再生させる。給料が払えない。オフィスを追い出される。開発中のサービスも、夢も、全部泡と消える。そんな悪夢が、俺の脳裏をよぎって、背筋が凍りついた。

「う、嘘だろ…たった一週間で…?俺、ちゃんと営業して、契約も取って、売上だって上がってるはずなのに…なんで金がないんだよ!」

歯を食いしばる。こんなこと、あっていいのか? 頑張って営業して、ビジラボのサービスを理解してもらって、ようやく掴んだ契約。それが売上として計上され、会計上は黒字になっている。なのに、手元の現金が足りない。この「タイムラグ」が、こんなにも致命的な問題を引き起こすなんて、俺は想像もしていなかった。

「社長、以前神崎さんが『債権(売掛金)は財産だ』と仰っていましたよね?でも、現実に使えるのは『現金』だけです。売掛金が500万円あっても、それが来月入金なら、今月の支払いには使えません」

斉藤さんの言葉に、俺は第29回で神崎さんが「債権=財産」と言っていたのを思い出した。確かにその時は「なるほど!」と思った。目に見えない権利が財産。でも、今の俺にとっては、それは「見せかけの財産」でしかなかった。喉から手が出るほど欲しいのは、通帳の数字が示す「現金」だ。

俺は再びホワイトボードに目をやる。 売掛金。確かに、そこには「500万円」と書かれている。まるで目の前に大金があるのに、それを手にできないジレンマ。 「うわああああ、どうすりゃいいんだよ!このままじゃ、マジでヤバい…!誰か、助けてくれぇ…!」 俺は頭を抱え、文字通り、目の前が真っ暗になるのを感じた。


2. 「売掛金を売る…? ファクタリングって、それ、アリなんですか?」

俺が絶望の淵に立たされていると、斉藤さんが、どこか自信なさげに、しかし真剣な眼差しで俺に言った。

「社長…もし、今の売掛金を、今すぐ現金に換えられるとしたら…どうでしょう?」

「え…?どういうことだよ、斉藤さん。まさか、あの銀行から高利で借りてこいとでも言うのか?そんなの、ビジラボの体力じゃ無理だろ!」

俺は反射的に反論する。スタートアップが銀行から信用を得るのは至難の業だ。特に設立間もないビジラボでは、担保も信用もないに等しい。そんな状況で融資なんて、夢のまた夢だ。

「いいえ、融資とは少し違います。以前、私が勤めていた会社で、資金繰りが厳しくなった時に使った手があります。『ファクタリング』というものです。」

「ファクタリング…?」

聞いたことのない言葉だった。俺は頭の中に「ファクタリング」という響きを何度も繰り返す。まるでSF映画に出てくる架空の技術のような、どこか現実離れした響きだった。

「はい。売掛金を、専門の会社に買い取ってもらうんです。そうすれば、本来入金が先になるはずの売掛金が、今すぐ現金になります」

「えっ…売掛金を買い取る?売るってことか?俺たちの作ったサービスに対して、顧客が支払うと約束したお金を、他の誰かに売っちゃうってこと…?」

俺は混乱した。売掛金は、ビジラボの汗と努力の結晶だ。それを誰かに売るなんて、なんだか裏切るような、そんな気分になった。それに、そもそもそんなこと、法律的に許されるのか?

俺が呆然としていると、ちょうどオフィスに姿を現した神崎さんが、静かに俺たちの会話を聞いていた。その涼やかな声が、俺の思考をクールダウンさせる。

「青木さん、良い疑問ですね。斉藤さんの仰る『ファクタリング』は、まさに『債権の譲渡』の一種です。あなたが第29回で学んだ『債権』が、文字通り『財産』として扱われ、売買の対象になる。そういうことですよ」

神崎さんは、まるで当然のことのように淡々と告げる。 債権が、売買の対象…?俺は、これまで「売掛金=いずれ入ってくるお金」としか認識していなかった。それが、まるで商品のように「売れる」というのか。 驚きと、一縷の希望と、そしてまた新たな知識への戸惑いが、俺の胸の中で渦巻いた。俺は、神崎さんに食い入るように尋ねた。

「神崎さん…それって、具体的にどういうことなんですか?売掛金を売るって、そんなことして大丈夫なんですか!?」

神崎さんは、いつものように、冷静な口調で、しかし確固たる論理をもって解説を始めた。


3. 神崎メンターの法務レクチャー:売掛金は『売れる』財産!「債権譲渡」と「ファクタリング」の全知識

【神崎の法務レクチャー】

「青木さん、斉藤さんが言った通り、『ファクタリング』は、あなたが持つ『売掛金』という『債権』を、ファクタリング会社に譲り渡し、その対価として現金を早期に得る取引のことです。これは法的には『債権譲渡』の一種として位置づけられます。」

神崎さんは、ゆっくりと、しかし確実に俺の頭に新しい概念を植え付けていく。

「まず、基本に立ち返りましょう。第29回で学んだように、『債権』とは、特定の相手(債務者)に対して、特定の行為(お金の支払い、物の引き渡し、サービスの提供など)を請求できる『権利』のことでしたね。売掛金は、まさに『顧客に対して代金を支払うよう請求できる権利』、つまり金銭債権です。」

俺は頷く。第29回で「債権は財産」と習ったことは覚えている。でも、それがこんな形で現実に役立つなんて、想像もしていなかった。

「そして、この『債権』は、原則として、他人に譲渡することができます。これを『債権の譲渡』と呼びます。例えば、あなたが持つ顧客A社への売掛金債権を、B社に売却する。これが債権譲渡です。B社はあなたにお金を払い、代わりにA社に対してお金を請求する権利を手に入れる、という構図です。」

神崎さんは、ホワイトボードに図を書きながら説明してくれた。

青木(債権者)→ 債権譲渡 → B社(譲受人) ↓ 顧客A社(債務者)

「どうですか、青木さん。売掛金という『財産』が、現金化できる、というイメージが少しは湧きましたか?」

「は、はい!なるほど…俺が持ってる『請求できる権利』を、別の会社に売るってことっすね!じゃあ、その別の会社は、俺たちの代わりに顧客からお金を回収するってことっすか?」

俺の問いに、神崎さんは満足そうに頷いた。

「その通りです。そして、この債権譲渡には、いくつか重要なルールがあります。特に『誰が本当の債権者か』を債務者や第三者に明確にするためのルール。それが『債権譲渡の対抗要件』です。」

【神崎の補足解説】債権の譲渡(さいけんのじょうと)とは?

債権の譲渡とは、債権者がその権利を他人に譲り渡すことです。例えば、企業が顧客から受け取る予定の売掛金(金銭債権)を、他の企業や金融機関に売却し、早期に現金を得る取引などがこれにあたります。民法上、債権は原則として自由に譲渡できる財産とされています。スタートアップにおいては、資金繰り改善のためにファクタリングという形で利用されることが多いです。

「対抗要件…なんか、前にも聞いたような気が…あ!第25回で、不動産登記の時に『対抗要件』って言葉が出てきましたよね?あれと同じような意味合いなんすか?」

俺は必死に記憶を掘り起こす。不動産を二重に売買された時に、どちらが本当の所有者かを主張するためには「登記」が必要だ、という話だったはずだ。

「良い記憶力ですね、青木さん。まさにその通りです。債権譲渡における対抗要件も、『私がこの債権の新しい持ち主です』と、債務者や他の第三者に主張するための条件です。不動産に『登記』があるように、債権にもそれを示す手段が必要なのです。」

「へぇ、債権にも…じゃあ、どうやって示すんすか?」

「それが、原則として『債務者への通知』、または『債務者の承諾』です。そして、その通知や承諾は『確定日付のある証書』によって行われる必要があります。例えば、内容証明郵便などがこれにあたります。」

【神崎の補足解説】債権譲渡の対抗要件(さいけんじょうとのたいこうようけん)とは?

債権譲渡が行われたことを、債務者やその他の第三者に主張するための法律上の要件を指します。

  1. 債務者への通知または承諾: 債権が譲渡されたことを、元の債権者(譲渡人)から債務者へ通知するか、または債務者が譲渡を承諾する必要があります。
  2. 確定日付のある証書: 上記の通知や承諾は、後日の紛争を防ぐため、内容証明郵便など「確定日付」のある書面で行うことが重要です。確定日付とは、その文書がその日に存在したことを公的に証明するものです。

これらの要件を満たさないと、債務者が「誰に払えばいいかわからない」と支払いを拒否したり、別の第三者がその債権を主張してきた場合に、譲受人がその権利を主張できなくなるリスクがあります。スタートアップがファクタリングを利用する際には、この対抗要件の処理方法が非常に重要になります。

「つまり、俺たちがファクタリング会社に売掛金を売ったとして、そのことを俺たちの顧客(債務者)にちゃんと知らせておかないと、顧客は『いや、ビジラボに払う契約だから』って言って、ファクタリング会社に払ってくれない可能性があるってことっすか?」

「その通りです。さらに言えば、もしあなたが顧客A社への売掛金債権を、ファクタリング会社Bだけでなく、Cという別の会社にも二重に譲渡してしまった場合、どちらが真の債権者であるかを主張できるのは、先に『確定日付のある通知』を行った方、あるいは先に『確定日付のある承諾』を得た方、となるわけです。青木さん、これは非常に重要なポイントです。」

神崎さんの言葉に、俺は背筋が伸びる思いだった。なんて複雑なんだ、法律ってやつは。でも、この複雑さを知っておくことが、ビジラボを守ることに繋がる。

「さて、ここまでが債権譲渡の基本的な仕組みです。そして、斉藤さんが提案した『ファクタリング』は、この債権譲渡を事業として行っているサービスのことですね。」

神崎さんは話をファクタリングに戻した。

「ファクタリングには大きく分けて二つのタイプがあります。一つは『2社間ファクタリング』、もう一つは『3社間ファクタリング』です。」

「2社間と3社間…何が違うんすか?」

「2社間ファクタリングは、あなた(ビジラボ)とファクタリング会社の2者間で取引が完結します。顧客(債務者)には、債権譲渡があったことを通知しません。」

「え、通知しないんすか?さっき『対抗要件』が重要って言ってたのに?」

俺は混乱した。言っていることが矛盾しているように聞こえる。

「良い疑問ですね。2社間ファクタリングの場合、ファクタリング会社はあなたから債権を買い取りますが、顧客への通知は行いません。そのため、顧客は引き続きあなたに売掛金を支払います。あなたが、その入金されたお金をファクタリング会社に渡す、という流れになります。この場合、債務者への対抗要件は満たされませんが、ビジネス上の関係を壊したくない、という目的で利用されることが多いです。」

「なるほど…顧客に『ビジラボが金に困ってる』って思われたくないってことっすね…」

「そういうことです。しかし、ファクタリング会社から見れば、あなたが顧客から受け取ったお金を、ちゃんと自分たちに渡してくれるか、という『信用リスク』があります。そのため、2社間ファクタリングは手数料が高めに設定される傾向にあります。」

神崎さんは続けて、もう一つのタイプを説明する。

「一方で、『3社間ファクタリング』は、あなた、ファクタリング会社、そして顧客(債務者)の3者で取引が行われます。この場合、ファクタリング会社が債務者である顧客に、債権譲渡の事実を通知し、承諾を得ます。顧客は、ファクタリング会社に直接売掛金を支払うことになります。」

「あ!それなら、対抗要件もバッチリってことっすか?」

「その通りです。ファクタリング会社から見れば、途中にあなたが介在しないため、信用リスクが低くなります。そのため、一般的に3社間ファクタリングの方が手数料は安くなります。しかし、顧客に債権譲渡の事実が伝わってしまう、というデメリットはあります。」

「うーん…どっちもメリットとデメリットがあるんすね…」

俺は腕を組んで唸った。資金繰りは助かる。でも、顧客に知られるのはちょっと…という気持ちもある。

「ファクタリングは、資金繰りに苦しむスタートアップにとって、非常に有効な手段となり得ます。銀行融資が難しい時期でも、売掛金という『将来の収入』を『今すぐの現金』に換えられるのは大きなメリットです。しかし、手数料がかかること、そして、ファクタリングを頻繁に利用していると、外部から『あの会社は資金繰りが厳しいのか?』という疑念を持たれる可能性もゼロではありません。」

神崎さんは、淡々と、しかし重要な注意点を付け加えた。

「資金調達の方法は、株主から出資を受ける『エクイティファイナンス』、銀行などから借り入れる『デットファイナンス』。そして、このファクタリングのように、売掛金を活用する『アセットファイナンス』など多岐にわたります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、会社の状況に合わせて最適な選択をすることが、経営者の重要な役割です。資金繰りは、会社を存続させるための生命線。法務の知識は、その生命線を守るための重要なツールとなることを、忘れないでください。」

神崎さんの言葉は、俺の頭の中にスッと入ってきた。単なる「金策」ではなく、法的な仕組みを理解した上での「資金戦略」なんだと。俺は、これまで法律を「面倒なルール」としか捉えていなかったが、それが経営の「武器」にもなることを、今、まざまざと実感していた。


4. 「売掛金は『攻め』にも使える財産だ!俺は、ビジラボを潰さない!」

神崎さんの解説は、俺の頭の中の霧を晴らしてくれた。売掛金は、ただの数字じゃなかった。それは、ちゃんと「売れる」財産であり、資金繰りという最大のピンチを救う可能性を秘めている、と。

「なるほど…要は、売掛金は『まだ手元にない現金』ってだけじゃなくて、『売却可能な資産』ってことなんですね!」

俺は興奮気味に声を上げた。第29回で神崎さんが「債権は財産」と言っていた意味が、今、ようやく現実的な文脈で理解できた。

「その認識で大きく外れてはいません。ただし、担保に入れる『借金』ではなく、あくまで『売買』である点を忘れないでください。債権譲渡は、債権という財産を文字通り売却する行為です。それゆえに、手数料というコストが発生するわけですが、早期に資金を得られるメリットは大きいでしょう。」

神崎さんは、俺の前のめりな理解を、優しく、しかし確実に軌道修正してくれる。確かに、これは借金とは違う。俺が持っている「権利」を、価値あるものとして他社に「売る」行為なのだ。

「うーっす!でも、どっちのファクタリングにするかは、結構悩むなぁ…」

俺は腕を組み、唸る。2社間なら顧客に知られずに済むが手数料が高い。3社間なら手数料は安いが、顧客に「ビジラボは資金繰りに困っている」と思われないか心配だ。スタートアップにとって、取引先からの信用は生命線だからな。

「そこが経営判断です、青木さん。どちらを選択するかは、ファクタリングで得られる資金と、手数料、そして取引先との関係性、将来的な信用への影響などを総合的に勘案して決めるべきでしょう。法務は、選択肢を提示し、それぞれのリスクとメリットを説明することはできますが、最終的な決断は、あなたの経営者としての責任において行われるべきです。」

神崎さんの言葉は、優しさの中に、ピリッとした厳しさを含んでいた。まさにその通りだ。法律は万能の解決策ではない。知識を得た上で、どう活かすか、どんなリスクを取るか、それは俺が決めることだ。

「そうっすよね…!ぐぬぬぬ…でも、こんな選択肢があるって知れただけでも、デカいっす!今までだったら、ただ焦って、頭抱えてるだけだったから…」

俺は、資金繰りの厳しさは変わらないものの、心の中に一筋の光が差し込むのを感じていた。法務の知識は、ピンチを乗り越えるための「道具」になり得る。 「よし、斉藤さん!ファクタリング会社について、いくつか情報集めてみよう!手数料とか、契約条件とか、ちゃんと比較検討しないと!」

俺は斉藤さんに振り向いた。斉藤さんも、俺の顔に希望の光が戻ったのを見て、少し安堵したような表情を浮かべていた。

「はい、社長!いくつか候補をピックアップしておきますね。」

俺は、ホワイトボードに書かれた「キャッシュアウト寸前」の文字を見つめた。まだ予断を許さない状況だが、もう絶望するだけじゃない。法務の知識を武器に、この状況を打開する道がある。

「法律って、守りのためのものだと思ってたけど…攻めにも使えるんだな。売掛金が『売れる財産』だなんて…マジで、知ってるか知らないかで、会社の未来が変わるってことっすよ。法務、マジでヤバいけど、やるしかねぇ…!ビジラボは、俺が絶対に潰さない!」

俺は、固く拳を握りしめた。法務という新たな「武器」を手に入れ、俺はまた一歩、経営者として成長したような気がした。


2. 記事のまとめ (Summary & Review)

📚 今回の学び(神崎メンターの総括)

  • 【学習ポイント1】: 債権(特に売掛金)は、原則として譲渡可能な「財産」である。資金繰りの改善策として、この「債権譲渡」を活用した「ファクタリング」が存在する。

  • 【学習ポイント2】: 「債権譲渡」を行う際には、債務者や第三者に対し、その譲渡を有効に主張するための「対抗要件」(債務者への通知または承諾、かつ確定日付のある証書)を満たすことが極めて重要である。

  • 【学習ポイント3】: 「ファクタリング」には、債務者に通知しない「2社間ファクタリング」と、通知・承諾を得る「3社間ファクタリング」があり、それぞれメリット・デメリット(手数料、信用リスク、取引先との関係性など)を理解した上で選択する必要がある。

今週のリーガルマインド(神崎の教訓) 「売掛金は、会計上の数字であると同時に、法的には『財産』であり『商品』にもなり得ます。目に見えない権利の性質と、それを活用する方法を知ることは、資金繰りという最も現実的な経営課題を解決する、強力な武器となるでしょう。法務は、守りだけでなく『攻め』にも使えるのです。」

💭 青木の気づき(俺の学び)

  • 「売掛金って、ただ『後で入ってくるお金』ってだけじゃなくて、『今、売れる財産』でもあるってことに、マジで驚いた。知ってるか知らないかで、会社の生死が分かれるレベルの知識じゃんか…」

  • 「ファクタリングって、なんかヤバい金策だと思ってたけど、ちゃんと法律(債権譲渡)に基づいてるんだな。しかも、顧客との関係を壊さずに済む方法もあるってのは目からウロコだ。手数料とのバランスが超重要ってこと、肝に銘じておこう。」

  • 「法律って、面倒くさいとか、守らなきゃいけないってイメージだったけど、まさかこんな風に、攻めの経営とか、会社のピンチを救う手段になるなんて思わなかった。法務は『ゲームのルールブック』であると同時に、『攻略ガイド』でもあるってことっすね!」


3. 次回予告 (Next Episode)

資金繰りの一歩を踏み出した俺たちビジラボ。ファクタリングという新たな選択肢を得て、当面の危機は回避できそうだ。しかし、経理の斉藤さんが、過去の取引先との間で生じた「債権と債務」の複雑な関係に頭を抱えていた。相手にも請求すべきお金があるし、こちらが支払うべきお金もある。果たして、このモヤモヤした関係を、スッキリと「チャラ」にできる方法はあるのだろうか?俺はまた、新たな法務の壁にぶつかることになる…。

次回: 第32回: 「チャラ」にする技術! 相殺と弁済

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