社内に「労働組合」爆誕!?「潰してやる!」は「不当労働行為」です。

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ここで学べる学習用語:労働組合、団体交渉、労働協約、争議行為、不当労働行為、労働組合法、労働関係調整法


第61回: 社内に「組合」爆誕!?「潰してやる!」は「不当労働行為」だ!

ビジラボが成長して、社員も増えた。第60回で神崎さんが言ってくれた「多様な働き方」ってのも意識して、業務委託の人もいれば、パートで働く人、もちろん正社員の田中くんのようなエンジニアもいる。活気があるのはいいことだ。最高のサービスを作るため、みんなが協力してくれてる。そう思ってた。

だけど、ある日、俺の前に現れたのは、これまでのビジネス人生で一度も遭遇したことのない、まさに「爆弾」のような問題だったんだ。


熱血社長、初の壁に激突!「社長、従業員が……」

「社長、ちょっとお時間いいですか?」

いつものようにオフィスの隅でコーヒーを淹れていたら、経理の斉藤さんが真剣な顔で俺のところにやってきた。彼女がこんな顔をする時は、大抵「お金」か「書類」のヤバい話だ。このところ、資金繰りも契約周りも順調だから、今回は何だろう、と少しだけ余裕を持って尋ねた。

「お、斉藤さん、どうした?また俺の経費精算が遅れてたとか?」

冗談めかして言った俺に、斉藤さんは首を振った。その顔は、いつもの呆れ顔というより、もっと深刻な、困惑した色を帯びている。

「いえ、そうじゃなくて……。最近、従業員の中で、ちょっとした動きがありまして」

「動き?なんのことだ?」

俺は眉をひそめた。社員が何かの企画を立ち上げようとしてるのか?それなら大歓迎だ。ビジラボは常に挑戦を奨励する会社だ。

「ここ数日、休憩室で田中さんや、あと最近入ったエンジニアさんたちが集まって、何やら話し合っているんです。それが……どうも『労働組合』的なものを立ち上げようとしてるみたいで」

「……は?労働、組合?」

俺は自分の耳を疑った。労働組合。そんな言葉、大企業の話か、昔の映画の中の話だとばかり思ってた。まさか、この熱気に満ちた、俺たちのスタートアップ「ビジラボ」で?

「マジっすか、斉藤さん……?うち、まだ社員が十数人ですよ?それなのに、そんな大企業みたいなものを……?」

俺は混乱した。確かに最近、納期が重なって、田中くんたちエンジニアには連日残業してもらっていた。第12回で神崎さんに「36協定」の話をされてから、労務管理には気を配ってきたつもりだ。残業代だってちゃんと払ってる。それでも何か不満があったっていうのか?

「ええ。何人かの従業員さんから、残業時間の算定基準をもっと明確にしてほしいとか、育児中のパートさんのシフトをもっと柔軟にしてほしいとか……そういう意見が出ているみたいで。それが、どうも『組合として会社に要求しよう』という話になっているようでして」

斉藤さんの言葉に、俺の中の何かがプツンと切れた。

「要求……?なんだそれ。おかしいだろ!俺たちは家族経営なんだ!みんなで最高のサービス作ろうって、夢に向かって走ってる仲間だろ!それなのに、会社に『要求』だと?まるで敵対してるみたいじゃないか!」

俺は興奮して、思わず立ち上がった。この会社は、俺が寝食を忘れて、文字通り命を削って立ち上げた。社員みんなで未来を創っていくんだと、本気でそう思っていた。それが、まさか「労働組合」なんて、水差し野郎みたいなものが現れるなんて!

「そもそも、そんなもん作って何がしたいんだ?文句があるなら直接俺に言えばいいだろ!俺は社員の意見に耳を傾けないような、そんな独裁者じゃない!」

俺の頭の中には、「労働組合=会社に反抗する悪」みたいな、どこかで植え付けられた古いイメージがこびりついていた。それはまるで、俺が大切に育ててきたビジラボの、キラキラした夢を壊そうとするかのような存在に思えたんだ。

「だいたい、うちみたいな小さい会社に、そんなもん本当に必要なのか?そんなの作られたら、俺たちが自由に動けないじゃないか!会社の成長の足枷にしかならないだろ!」

「社長……」

斉藤さんが何か言いたげに俺を見つめていたが、俺の怒りは収まらない。

「こうなったら……!そんな不穏な動きをするやつは……!徹底的に潰してやる!ビジラボの邪魔はさせない!」

俺は拳を握りしめ、まるで目の前に敵がいるかのように宣言した。斉藤さんは一歩後ずさり、顔を青ざめさせている。

その時だった。

「青木さん」

背後から、凍りつくような低い声が聞こえた。振り返ると、神崎さんが、いつもの冷静な表情のまま、まっすぐに俺を見据えて立っていた。まるで、俺の怒りが噴出した瞬間を、ずっと予測していたかのように。

「今、青木さんがおっしゃった『潰してやる』という言葉。それは、法的には『致命的』な過ちです。場合によっては、会社に大きな損害を与える可能性のある、明確な『不当労働行為』に該当します」

神崎さんの言葉は、俺の興奮を瞬時に冷やした。しかし、同時に、俺の頭の中は「不当労働行為」という、聞いたこともない、恐ろしげな言葉で真っ白になったんだ。


神崎メンター、青木の誤解を断罪!「労働組合」は憲法が保障する権利だ

俺は神崎さんの言葉に、文字通り凍り付いた。 「ふ、不当労働行為……?それ、どういう意味ですか、神崎さん?」

冷や汗が背中を伝う。神崎さんの顔は、これまでのどんな解説よりも厳しかった。斉藤さんも、心配そうに俺たちを見つめている。

「青木さん。まず理解していただきたいのは、『労働組合』というものは、決して会社にとっての『敵』ではない、ということです。そして、従業員が労働組合を結成し、活動することは、憲法で保障された基本的な権利なのです」

神崎さんの言葉は、俺の凝り固まった認識を真正面から否定してきた。

「憲法……?マジっすか?そんなにすごいものなんですか、労働組合って……」

俺は愕然とした。憲法といえば、第1回で「法源」の一つとして学んだ、日本の最高法規だ。そんなものが、俺たちの会社で?

「はい。日本国憲法第28条に、『勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する』と明記されています。この憲法上の権利を具体的に定めるのが、『労働組合法』と『労働関係調整法』です」

神崎さんは冷静に、しかし、一言一句に重みを込めて語った。俺は、まるで深海の底に突き落とされたような気分だった。

「労働組合法、労働関係調整法……。聞いたこともない法律だ……」

「ええ。しかし、従業員を一人でも雇用する企業であれば、必ず知っておかなければならない、非常に重要な法律です。特に、青木さんが先ほど口にされた『潰してやる』という言葉は、『労働組合法』が明確に禁止する『不当労働行為』に該当する可能性が高いのです」

神崎さんの視線が、俺の胸に突き刺さる。俺はごくりと唾を飲み込んだ。


【神崎の法務レクチャー】「労働組合」の三権と「不当労働行為」の具体的な罪

「青木さん。まずは、労働組合とは何か、その本質から理解しましょう。労働組合とは、労働者が使用者(会社)と対等な立場で交渉し、労働条件の維持・改善を図るために自主的に結成する団体です。憲法で保障されているのは、主に以下の『三つの権利』です」

神崎さんはホワイトボードに大きく「労働三権」と書き、そこに三つのキーワードを書き出した。

「一つ目は『団結権』。これは、労働者が労働組合を結成したり、加入したりする権利です。会社はこれを妨害してはなりません。先ほど青木さんが『潰してやる』とおっしゃったのは、この団結権を侵害する行為に当たり得ます」

「二つ目は『団体交渉権』。労働組合が使用者に対し、労働条件などについて交渉を申し入れ、団体で交渉する権利です。会社は、原則としてこの交渉を拒否することはできません」

「三つ目は『団体行動権』。これは、いわゆる『争議行為』のことです。例えば、ストライキなど、労働者が団結して行動する権利ですね。ただし、無制限に認められるわけではなく、正当な範囲で行われる必要があります」

「ストライキ……!」

俺は映画でしか見たことのない言葉に、思わず声を上げた。まさか、自分の会社でそんなことが起こるなんて、想像もつかない。

「そう。これら三権が、労働組合の活動の根幹をなしています。そして、会社がこれらの権利を不当に侵害する行為を、『不当労働行為』と呼び、労働組合法で厳しく禁止しています」

神崎さんはそう言って、さらにホワイトボードに「不当労働行為」という言葉と、いくつかの項目を書き連ねた。

【神崎の補足解説】不当労働行為(ふとうろうどうこうい)とは?

使用者(会社)が、労働組合の活動を妨害したり、組合員であることを理由に不利益な扱いをしたりする行為のこと。労働組合法によって明確に禁止されており、これに違反すると、労働委員会による是正命令や損害賠償請求の対象となるだけでなく、場合によっては刑事罰が科される可能性もある。スタートアップであっても、この法律から免れることはできない。

「不当労働行為には、主に以下の四つの類型があります。青木さんは、これらを肝に銘じてください」

1. 不利益取扱いの禁止(労働組合法第7条第1号)

「これは、『組合員であること』、『組合に加入しようとしたこと』、『組合の活動に参加したこと』などを理由に、労働者に対して解雇や降格、減給、配転といった不利益な扱いをすることを禁止するものです。例えば、『組合に入ったからボーナスを減らす』といった行為はこれに当たります」

「え……じゃあ、俺が『潰してやる!』って言って、もし本当に組合員を解雇したりしたら、完全にこれに引っかかるってことですか……?」

俺は蒼白になった。俺の衝動的な発言と行動が、ここまで深刻な事態を招く可能性があったとは。

2. 黄犬契約の禁止(労働組合法第7条第1号)

「これは、労働者に『労働組合に加入しないこと』、あるいは『労働組合から脱退すること』を雇用条件とすることを禁止するものです。例えば、『組合を辞めないと採用しない』といった契約は無効となります」

「そんなこと、考える余地もないですよ……」

俺はもはや呆然とするしかなかった。まさか、そんな前時代的な法律が存在するとは。

3. 団体交渉拒否の禁止(労働組合法第7条第2号)

「労働組合から団体交渉の申し入れがあった場合、会社は正当な理由なくこれを拒否することはできません。これは、会社が組合と『対等な立場』で話し合うことを義務付けているのです。青木さん、『直接俺に言えばいい』とおっしゃいましたが、組合が組織された以上は、組合との団体交渉に応じる義務が生じる、と理解してください」

「拒否できない……。交渉に応じろってことか……」

俺は頭を抱えた。交渉、苦手じゃないが、相手が「労働組合」となると話は別だ。

4. 支配介入・経費援助の禁止(労働組合法第7条第3号)

「これは、会社が労働組合の結成や運営に介入したり、組合活動を支配したりすることを禁止するものです。例えば、『組合の役員人事に口を出す』、『組合の運営資金を援助する』といった行為がこれに当たります。一見すると良かれと思っての援助でも、それが組合の自主性を損なうと判断されれば、不当労働行為となる可能性があります」

「支配介入……。じゃあ、『うちの会社の方針に従わない組合は認めない!』なんて言ったら、これもダメなんですね……」

俺は、自分の無知がどれほど恐ろしいものだったか、ようやく理解し始めていた。

「その通りです。また、組合にとって不利な情報を流したり、組合員の行動を監視したりといった行為も、支配介入と見なされる可能性があります。労働関係調整法は、こうした労使間の紛争を公正に調整するための手続きを定めています」

神崎さんは一呼吸置いて、表情を少しだけ和らげた。

「青木さん。労働組合は、労働者の生活と権利を守るための重要な存在です。会社が成長し、従業員が増えれば増えるほど、個々の従業員の声を直接拾い上げるのは難しくなります。労働組合は、そうした従業員の声を会社に届ける、いわば『代弁者』としての役割を果たすことができます」

「なるほど……。じゃあ、決して『敵』じゃない……。むしろ、会社が健全に成長していくための、必要な『仕組み』だと……」

俺は、これまでの固定観念がガラガラと崩れていくのを感じた。

「ええ。そう捉えるべきです。労働組合が健全に機能していれば、会社は従業員の不満を早期に察知し、解決することができます。それが、従業員のモチベーション向上や、生産性の向上にも繋がる。結果的に、会社全体の利益にもなるのです」

神崎さんの言葉は、俺の凝り固まった脳味噌に、新たな視点を与えてくれた。確かに、不満を抱えた従業員が、鬱積したまま働いていても、良いサービスは生まれない。

「ただし、対応を間違えれば、会社の信用を失墜させ、事業継続を困難にするほどの大きなリスクにもなり得ます。特に、労働組合からの要求事項は、労働条件に関するものだけでなく、時には経営に関する内容にまで及ぶこともあります。しかし、会社は、たとえスタートアップであっても、法律を遵守し、冷静かつ誠実に対応する義務があるのです」

神崎さんの言葉は、俺の胸に重く響いた。感情論で「潰してやる!」などと言っている場合ではない。これは、会社が成長する上で、避けては通れない、そして適切に対応すべき、非常に重要な経営課題なのだ。


「労働組合は仲間だ!」青木の葛藤と新たな決意

神崎さんの解説を受け、俺はすっかり意気消沈していた。いや、意気消沈というよりは、自分の無知と短絡的な思考に、心底ゾッとした、という方が正しいかもしれない。

「マジかよ……。俺、完全に間違ってたってことっすね……。まさか、労働組合がそこまで法的に守られてるなんて……」

俺は頭をガシガシと掻いた。先ほどの「潰してやる!」発言が、もし従業員の耳に入っていたらと考えると、背筋が凍る。

「青木さん、重要なのは、これまでの認識を改め、これからどう対応するかです。感情的にならず、法律に基づいて冷静に対応すること。それが、今のビジラボに求められています」

神崎さんの言葉に、俺は深く頷いた。そうだ。いつまでも自分の感情に流されてちゃダメだ。俺は社長なんだ。会社を守る、社員を守る、その責任が俺にはある。

「でも、神崎さん……。正直、まだ複雑な気持ちです。今まで、俺たちはみんなで同じ方向を向いてるって信じてたのに、なんかこう……突然『違う意見』を突きつけられたような気分で……」

俺は素直な気持ちを吐露した。自分の情熱と、会社の未来への期待。それが、社員からの「要求」という形で突きつけられたことに、正直まだ、納得しきれていない部分があった。まるで、家族だと思ってた相手から、突然「対等な契約関係だ」と言われたような違和感。

「その気持ちも理解できます。しかし、会社が成長するということは、それだけ多様な価値観を持つ人々が集まり、組織が複雑になる、ということです。個々の従業員の不満を無視して、社長の情熱だけで突っ走ることは、もはや許されません。会社は、従業員との間に『契約』に基づいた対等な関係があることを認識し、その上で信頼関係を築いていく必要があるのです」

神崎さんの言葉は、俺の胸の奥底にまで響いた。確かに、創業期の、たった数人の頃のノリでは、もうやっていけないんだ。会社が大きくなるってことは、社長の俺自身も、もっと大きく成長しなきゃいけないってことだ。

「俺は……。俺は、ビジラボの社員を、誰一人として『敵』だなんて思いたくない。みんな、俺の、ビジラボの、大切な仲間だ。だからこそ、その大切な仲間たちの声に、ちゃんと耳を傾けないとダメなんだ……」

俺はぎゅっと拳を握りしめた。情熱は変わらない。しかし、その情熱を、これからは「感情的」ではなく「論理的」に、そして「法的」に支えていかなければならない。それが、社長としての俺の新たな役割だ。

「神崎さん、斉藤さん。俺、やります。労働組合……。たとえまだ『的なもの』だとしても、ちゃんと法律に基づいて、真摯に向き合います。彼らの声を聞いて、ビジラボを、もっと社員にとって良い会社に、もっと強靭な組織にしてみせます!」

俺は、これまでの自分を打ち破り、新たな決意を胸に刻んだ。労働組合は、俺にとって、会社を次のステージへと押し上げるための、新たな「学び」であり、「試練」なのだ。


法務は「防具」から「最強の盾」へ。ビジラボ、次のステージへ

俺は、労働組合という、これまでのビジネス人生で全く意識してこなかった存在に直面し、自分の無知と短絡的な思考を痛感した。同時に、神崎さんの冷静な解説によって、それが会社を成長させる上で避けては通れない、むしろ健全な組織運営に必要な仕組みであると理解できた。

情熱だけで突っ走る時代は終わりだ。これからは、法律という最強の盾を手に、従業員の声に耳を傾け、より強靭で、より公平なビジラボを築き上げていく。それは決して楽な道のりではないだろう。これまでのように、感情論で押し通せることなんて、もう何一つない。

「ビジラボが、従業員との間に健全な関係を築けるかどうか。それが、今後のビジラボの成長を左右するでしょう。青木さんのその決意、期待しています」

神崎さんの言葉が、俺の背中を力強く押してくれた。法務は、もはや俺にとって、単なる「リスクを避ける防具」ではない。それは、会社と従業員、そして社会との間に健全な関係を築き、ビジラボを未来へと導くための「最強の盾」なのだ。

俺は改めて、目の前の課題に真正面から向き合うことを誓った。ビジラボの「法務奮闘記」は、新たな、そしてより深いステージへと突入したのだ。


2. 記事のまとめ

📚 今回の学び(神崎メンターの総括)

  • [学習ポイント1]: 労働組合の結成と活動は、憲法で保障された労働者の基本的な権利である「労働三権(団結権、団体交渉権、団体行動権)」に基づいています。会社はこれを尊重する義務があります。

  • [学習ポイント2]: 会社が労働組合の活動を妨害したり、組合員であることを理由に不利益な扱いをしたりする行為は、「不当労働行為」として労働組合法で厳しく禁止されており、重大な法的リスクを伴います。

  • [学習ポイント3]: 労働組合との団体交渉は、正当な理由なく拒否できません。会社は感情的ではなく、法律とルールに基づき、誠実かつ冷静に対応することで、健全な労使関係を築き、会社の持続的な成長に繋げる視点が重要です。

今週のリーガルマインド(神崎の教訓) 「会社の成長とは、多様な人々との『契約』の上に成り立つものです。従業員の声を、たとえ耳の痛いものであっても、法に基づき真摯に受け止めること。それが、社長の『情熱』を『持続可能な力』に変える唯一の道です」

💭 青木の気づき(俺の学び)

  • 「労働組合」って言葉を聞いただけで、反射的に「会社の敵!」って思ってた俺が、マジでヤバかった。まさか憲法で保障された権利だなんて、全然知らなかった……。

  • 「不当労働行為」ってのが、思った以上に広くて、俺の感情的な発言一つでも会社の致命傷になりかねないってことが、心底怖かった。社長として、言葉の重みを痛感した。

  • 会社が大きくなるってことは、もう「家族経営」のノリじゃ通用しないってことだ。従業員は大切な仲間であると同時に、法的な「契約関係」の相手でもある。その両方の視点を持って、冷静に向き合うことが、これからの俺には必要不可欠だ。


3. 次回予告

労働組合との団体交渉に、法律に基づき真摯に向き合うことを決意した俺。ビジラボは新たなステージへと進み始める。しかし、会社としての成熟が求められる中、俺はふと、自分自身「もしもの時」について考え始める。もし、俺に何かあったら、この会社、そして大切な家族はどうなるのか?誰に、何を、どう引き継げばいいのか……?突然頭をよぎった不吉な予感に、俺は神崎さんに相談してみることにした。

次回:第62回 社長の「もしも」! 親族と相続

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