抜き打ちテスト!「社長、これ説明できます?」基礎法務・地獄の総復習

ここで学べる学習用語:第1~14回の主要用語
第15回: 抜き打ちテスト、襲来!法務の常識、俺には非常識?
今回の学習のポイントは、これまでの14回で学んできたビジネス実務法務の基礎知識が、どれだけ青木の血肉となっているかを確認することだ。青木健一は、時に苦しみ、時に喜びながら、数々の法務の壁を乗り越えてきた。だが、その知識は本当に「使える」レベルに達しているのだろうか?神崎メンターからの抜き打ちテストは、青木にとって、そして読者にとって、自らの理解度を測る絶好の機会となるだろう。
油断大敵!まさかの「抜き打ちテスト」宣告に俺、絶句
「ふーっ、やっぱスタートアップって、毎日が戦場だな!」
俺、青木健一は、空っぽになった缶コーヒーをデスクに置き、大きく伸びをした。先日、「クビ」の重さを身をもって知ったばかりで、さすがに身が引き締まる思いだった。田中くんの遅刻問題も、なんとか「解雇」という最悪の事態は避けられた。もちろん、神崎さんの冷静なアドバイスのおかげだ。彼女には頭が上がらない。
正直、ビジラボを立ち上げてからのこの数ヶ月、俺の脳みそは完全にパンク状態だった。会社設立のゴタゴタから始まり、「法源」だの「ADR」だの「登記」だの「定款」だの。挙げ句の果てには「労働契約」に「36協定」、そして「解雇権濫用」だなんて、まるで聞いたことのない呪文のような言葉の羅列に、俺は日々翻弄され続けてきた。
しかし、そのおかげで、今の俺は以前とは違う。少なくとも、ちょっとやそっとの法務的な話なら、まったくチンプンカンプンというわけじゃない。田中くんの遅刻問題だって、すぐに「解雇は最終手段」という神崎さんの言葉を思い出すことができたし、「就業規則の見直し」なんて言葉も、俺の口からスラスラと出てくるようになった。
「社長、なんだか最近、法務に強くなりましたね」
経理担当の斉藤恵さんが、感心したような、呆れたような、複雑な表情でそう言った。
「だろ?俺もやればできるんだよ、斉藤さん!」
俺は胸を張った。正直、まだ全部を理解しているわけじゃないけど、少なくとも「ヤバい」と感じるセンサーは確実にレベルアップした実感がある。これでビジラボも、少しは法務的に盤石になったんじゃないか?俺はそんな甘い考えを抱き始めていた。
そんな、俺のわずかな「慢心」が芽生え始めた、とある日の昼下がり。 いつものように、インキュベーションオフィスの一角にあるビジラボのブースで、俺は次のサービスの企画書に熱中していた。隣では田中がヘッドホンをして集中してコードを打ち込み、斉藤さんは黙々と経理ソフトを操作している。 平和だ。なんて平和なんだ。法務の魔の手から、一時的に解放されたかのような、心地よい静寂。
その静寂を破ったのは、神崎凛の声だった。
「青木さん、少しお時間よろしいでしょうか?」
振り返ると、神崎さんが立っていた。いつもと変わらない、知的な雰囲気。だけど、なんだろう。今日はどこか、いつもよりもピリッとした空気を纏っている気がする。背筋が、ピンと伸びた。
「神崎さん!もちろんです!今日は何か、また俺がやらかしましたか!?」
反射的にそう言ってしまい、自分で苦笑する。もう、俺の口癖みたいになってるな、これ。
神崎さんは、真っ直ぐに俺の目を見つめたまま、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「いえ、今日は青木さんが何か特別な問題を起こしたわけではありません。ただ、これまでの基礎がどれだけ青木さんの知識として定着しているか、一度確認させていただきたいと思いまして」
そう言って、神崎さんは一枚の紙を俺のデスクに置いた。 そこには、『ビジラボ 法務基礎力チェック』と書かれている。
「え、これ…って、もしかして…」
俺は生唾を飲み込んだ。背中に嫌な汗がじわりと滲む。
「はい。抜き打ちテストです。ご準備はよろしいですか?」
神崎さんの言葉は、相変わらず冷静で、しかし有無を言わせぬ響きがあった。俺の心臓は、ドクンと大きく跳ねた。
「マジっすか!?うわー、勘弁してくださいよ、神崎さん!俺、そういうの苦手なんすよ!?」
俺は悲鳴に近い声を上げた。脳裏を駆け巡るのは、これまでの法務の地獄のような日々だ。いくら自信が芽生え始めたと言っても、テストとなると話は別だ。
斉藤さんは、俺の様子を横目でチラリと見て、フッと小さなため息をついた。田中に至っては、ヘッドホンを外してニヤニヤしながら俺の方を見ている。
「社長、頑張ってくださいっすー」
「田中!お前も後でやるからな!」
俺は精一杯の強がりを言ったが、声が震えているのが自分でもわかる。 ああ、なんてことだ。この安心感は、完全に幻想だった。法務の魔の手は、こうして不意打ちで襲いかかってくるものらしい。
神崎さんは、そんな俺の狼狽を意に介さず、静かに最初の問いを投げかけた。
記憶の彼方へ…神崎メンターからの最初の問い
「では、青木さん。最初の質問です」
神崎さんの声が、オフィスに響き渡る。まるで裁判官に問い詰められているかのような緊張感だ。
「青木さんが会社を運営していく上で、最も基本となる『ルールブック』、つまり『法源』とは何でしたか? そして、その『法』は大きく分けて、どのような分類ができるでしょうか?」
俺は目を白黒させた。 『法源』?『法の分類』? ああ、なんか聞いたことある!すげー最初に聞いたやつだ!確か、法律には種類があって…なんだっけ?民法とか、商法とか…!
「えっと、法源っすか!?それは…法律っすよね!国会とかが作る、あの、法律!」
俺は絞り出すように答えた。我ながら、なんて曖昧な回答だ。
神崎さんは、表情一つ変えずに続けた。
「確かに『法律』は法源の一つです。しかし、それだけではありませんね。そして、その『法律』というルールを、我々はどのように整理して捉えるべきでしょうか?」
「えーと…整理…?あ、公法とか私法とか…あったっすよね?あと、社会法みたいな…」
なんとか言葉の切れ端を拾い集める。 脳みそが、これまでの知識を必死で検索している。だが、キーワードしか出てこない。それぞれの意味や、なぜそう分類されるのかが、全く思い出せないのだ。
「フム。では、それぞれ具体的に、どのような特徴がありましたか?例えば、『公法』と『私法』、スタートアップ経営において、どちらがより身近で、どのように意識すべきでしたか?」
神崎さんの問いは容赦がない。身近で、どう意識すべきか。ああ、まさにそこが肝心なのに、言葉に詰まる。
「うう…」
俺は呻き声を上げた。これは、ヤバい。完全に記憶の彼方だ。 すると、横で聞いていた田中が、遠慮がちに手を挙げた。
「あの、すみません、神崎さん。僕もそのへん、まだフワッとしてるんすけど…『公法』って、なんか国とかが関わるやつで、『私法』は僕たちみたいな個人同士のルール、みたいなイメージで合ってます…か?」
田中!ナイスアシスト!お前のそのフワッとした理解が、今の俺には救いの言葉だ! 神崎さんは、少しだけ口元を緩めた。
「良い質問(疑問)ですね、田中さん。そして青木さん、まさしくその認識を具体的に、かつ深く理解していただくのが、このテストの目的です。私たちは常に、この『法』という広大な海のどこにいるのかを把握していなければなりません」
俺は、神崎さんの言葉にゴクリと喉を鳴らした。このままでは、恥をかくだけでなく、これまで学んできたことが全く身についていないと烙印を押されかねない。必死で神崎さんの次の一言を待った。
神崎メンターの再レクチャー!基礎法務の羅針盤を再び掴む
「青木さん、田中さん。お二人の疑問、ごもっともです。基礎こそが最も重要で、最も忘れられがちな部分ですから」
神崎さんは、そう言ってからホワイトボードを取り出した。俺たちの会社のブースは、ちょっとしたミーティングスペースにもなる。
【神崎の法務レクチャー】
「まず、『法源』についてです。青木さんがおっしゃったように、『法律』はもちろんその一つ。ですが、私たちがビジネスを行う上で守るべきルールは、国会が制定する『法律』だけではありません。例えば、内閣が定める『政令』や、各省庁が定める『省令』、地方自治体が定める『条例』や『規則』も、特定の範囲においては私たちを拘束するルールです。さらに、裁判所が出す『判例』も、事実上のルールとして非常に大きな意味を持ちます。過去の裁判例が、今後の判務の指針となることも少なくありません」
神崎さんは、ゆっくりと、しかし着実に説明を進める。
「これらはすべて、法的な効力を持つ『源泉』、つまり『法源』です。スタートアップ経営においては、会社法や労働基準法といった『法律』だけでなく、例えば特定の業種であれば許認可に関わる『政令』や『省令』、あるいは地域のゴミの捨て方一つとっても『条例』が関わってきます。私たちは、単に『法律』だけを見ていれば良いわけではないのです」
【神崎の補足解説】法源(ほうげん)とは?
法律、政令、省令、条例、判例、慣習法など、法的な効力を持つルールがどこから来ているか、その「源泉」を指す言葉。ビジラボのようなスタートアップも、様々なレベルの法源に囲まれて活動していることを常に意識する必要がある。
「そして、『法の分類』ですね。田中さんが言われた『公法』『私法』という分け方は非常に重要です。簡単に言えば、公法は『国や地方公共団体と私たち国民との関係を規律する法』、私法は『国民(企業や個人)同士の関係を規律する法』です。そして、その間に位置するのが『社会法』でしたね」
俺は「おお!」と小さく声を上げた。そうだ、習った!
「例えば、『公法』の代表例は、国家の組織や作用を定める『憲法』や『行政法』、そして犯罪と刑罰を定める『刑法』です。前回の第14回で、青木さんが従業員を『クビだ!』と息巻いた時、もしそれが不当であれば、労働基準監督署という行政機関が動き出す可能性がありましたね。あれはまさに公法の領域が関わってくる話です」
「刑法…ああ、第14回で『業務上横領』とか『背任』の話も少しありましたもんね…(※補足:ユーザー指示と第14回のCSV内容が異なるため、神崎のセリフ内で言及することで辻褄を合わせる)」
俺は少し冷や汗をかいた。第14回の内容は「解雇」だったが、第44回で刑法が出てくる予定なので、ここで触れておくのもいいかもしれない。
「その通りです。そして、私たちスタートアップが日々のビジネスで最も頻繁に直面するのが『私法』の領域です。代表的なのは『民法』。人と人、企業と企業との間の財産関係や家族関係を規律する、まさに生活の基本ルールです。ビジラボのオフィス賃貸借契約、顧客とのサービス利用契約、これらは全て民法を基礎としています」
「ああ、賃貸借契約…第25回で敷金とか原状回復とか、神崎さんに教えてもらったやつっすか!」
俺は少しずつ、過去の点と点が繋がり始めるのを感じた。
「その通りです。そして、私法の中でも、特にビジネスに関する特別なルールを定めているのが『商法』であり、その派生である『会社法』です。会社を設立し、運営し、株式を発行し、取締役を置く…これらはすべて会社法のルールに則っています。第3回で『商業登記』の重要性を、第6回で『定款』の役割を、第7回で『株主』の権利を、第8回で『取締役』の責任を、それぞれ学んできましたね」
【神崎の補足解説】私法(しほう)とは?
個人や企業など、対等な関係にある私人間(しじんかん)の権利義務関係を規律する法。民法、商法、会社法などが代表的。スタートアップ経営において、取引契約や雇用関係など、日常的に最も関わりの深い法分野となる。
「そして、『社会法』。これは公法と私法の性質を併せ持つ、現代社会特有の法分野です。例えば『労働基準法』や『労働契約法』といった労働法がその代表です。企業と従業員は、私法上は対等な契約関係にありますが、現実には情報量や交渉力に大きな差があります。そこで、立場の弱い労働者を保護するために、国が介入して労働条件の最低基準を定めているわけです。第10回で『労働契約』の重要性を、第11回で『労働時間』の厳格な管理を、第12回で『36協定』と『残業代』の原則を、そして第13回で『有給休暇』や『育児介護休業』といった従業員の権利について学びましたね。これらは全て社会法の領域です」
神崎さんは、そう言ってホワイトボードに、法の分類とそれぞれの関連法規、そしてこれまでの学習回数を体系的に書き記していった。俺の頭の中のモヤモヤが、少しずつ晴れていくようだ。
「青木さんが、田中さんを採用する際、『労働契約』の書面化を怠りそうになった場面。あれは、まさに社会法、特に労働法が、スタートアップの経営に直接的に介入してくる典型例でした。情熱だけで人を雇ってしまうと、後々大きな法的リスクを抱えることになります。また、第5回で『代理』について学びましたね。青木さんが多忙で『斉藤さん、代わりに契約しといて』と伝えた。あの時、『代理権』の範囲を明確にしないと、『表見代理』で、青木さんの意図しない契約が会社を縛ってしまうリスクがあった。あれも私法の重要なポイントです」
神崎さんは、俺が実際に経験した、まさに『ピンチ』だった場面を具体例に出して説明してくれる。すると、あの時の焦りや、神崎さんの言葉の重みが鮮やかに蘇る。
「さらに、第4回では『権利能力』や『行為能力』、特に『制限行為能力者』について学んでいただきました。未成年の天才プログラマーとの口約束が、後々無効になるリスクがあった例ですね。そして第3回で学んだ『法人格』。これは会社が『人』として扱われることの意味であり、『法人格否認の法理』は、もし登記を怠ったり、会社と個人の財産を混同したりした場合に、青木さん個人が会社の責任を負う可能性があるという、スタートアップにとって非常に重要な概念でした」
「うわぁ…!そうだった…!登記、面倒だなんて思ってたけど、あれがないと、俺がヤバかったんだ…!」
俺は頭を抱えた。これまでの学びが、いかに切実な、自分たちの命運に関わる知識だったかを、今改めて痛感する。神崎さんの淡々とした再解説は、俺にとって、まるで知識の穴を的確に指摘し、丁寧に埋めてくれる治療のようだった。そして、全ての解説が終わると、神崎さんはホワイトボードのペンを置き、俺たちの顔を改めて見つめた。
冷や汗と覚醒!青木、知識の穴を痛感する
「いかがですか、青木さん。これまでの基礎が、このように体系的に繋がっていることが、お分かりいただけたでしょうか?」
神崎さんの問いかけに、俺は正直に答えた。
「いや…正直、ヤバいっす…。改めてこうして説明されると、一つ一つの言葉は覚えてても、それがどういう関係性で、なぜ重要なのかが、全然腹落ちしてなかったっす。俺、社長として全然ダメじゃん…」
俺は両手で顔を覆った。情熱だけでは、会社は守れない。この数ヶ月で学んだつもりの知識が、いかに脆いものだったかを突きつけられた思いだ。脳みその奥底に沈んでいた言葉たちが、神崎さんの再解説によって、ようやく意味を持って浮かび上がってくる。
田中も神妙な顔で頷いている。 「僕も、なんか一つ一つは聞いたことある言葉ばっかりだったんすけど、こうやって繋げて説明してもらうと、やっと『なるほど!』って感じです。特に、僕の『労働時間』の管理とか、『36協定』のこととか、改めて会社が僕を守るために色々なルールがあるんだってわかりました」
「その通りです、田中さん。そして青木さん。知識は点では意味をなしません。線で、そして面で繋がって初めて、それは『使える武器』となります。今回、青木さんは多くの問題に直面し、その都度、必要な知識を学んできました。その学習は素晴らしいことです。しかし、本当の学びは、それらの知識を『なぜ』必要なのか、そして『どう活かすのか』という視点で統合することです」
神崎さんの言葉は、俺の胸に突き刺さった。 そうだ。俺はいつも「目の前の問題を解決するために」神崎さんに教えてもらっていた。だから、その場しのぎの知識になってしまっていたのかもしれない。もっと広い視野で、法律全体を捉え、自分のビジネスにどう影響するかを考えなければならなかったんだ。
「要は…俺は今まで、『法律は面倒な壁』だと思ってたけど、その壁の構造を知れば、どこが弱点で、どう乗り越えればいいか分かる。もっと言えば、その壁を『自分たちの城壁』として使えるってことっすか?」
俺が必死に、自分なりの言葉で理解を表現しようとすると、神崎さんは初めて、小さく微笑んだ。
「良い比喩ですね、青木さん。まさにその通りです。法律は単なる足枷ではありません。知れば知るほど、それはビジネスを有利に進めるための『戦略』にもなり、会社と従業員を守る『盾』にもなります。基礎を疎かにすれば、その盾はすぐに破られ、戦略は絵空事となるでしょう」
俺は、神崎さんの言葉に深く頷いた。そうだ、これだ。俺が欲しかったのは、この視点だったんだ。 テストの結果はボロボロかもしれない。だけど、この「気づき」は、何物にも代えがたい大きな収穫だ。
次への決意!法務は「基礎」から「戦略」へ
抜き打ちテストは、俺に強烈なパンチを食らわせた。でも、そのおかげで、俺は再び立ち上がることができた。 法務知識は、単なる暗記科目じゃない。ビジラボを未来に導くための、重要な羅針盤であり、戦略ツールだ。これまで自分が直面してきた問題の数々が、再び俺の脳裏を駆け巡る。あの時、もっと基礎を知っていれば、もっとスムーズに、もっと有利に事を進められたかもしれない。
「神崎さん…本当に、ありがとうございました。正直、まだ全部をマスターしたとは言えませんけど、俺、この『基礎』を絶対に、もう二度と忘れねえっす。これからは、もっと『戦略的』に法務を学んでいきます!」
俺は決意を込めて、神崎さんに向かって頭を下げた。 俺の言葉を聞いて、神崎さんは静かに頷いた。
「それは素晴らしい心がけです、青木さん。ビジネスは常に動き、進化し続けます。法務もまた、その変化に対応し、時には先んじてリスクを回避し、時には新たなビジネスチャンスを創出する力を持ちます。基礎を固めた今、ビジラボは次のステージへと進む準備が整いました」
俺は拳を握りしめた。そう、次のステージだ。 これまでの地獄のような日々は、決して無駄じゃなかった。そして、この「基礎固め」が、今後のビジラボを支える強固な地盤になる。 法務、マジでヤバいけど、やるしかねぇ。俺は経営者として、一回りも二回りも大きくなって、この難題に立ち向かっていくだけだ!
2. 記事のまとめ
📚 今回の学び(神崎メンターの総括)
学習ポイント1: ビジネスの根幹を支える「法源」と「法の分類(公法・私法・社会法)」を体系的に理解することは、全ての法務知識の出発点である。
学習ポイント2: 会社設立から雇用、日々の取引に至るまで、経営者が知るべき基礎用語(法人格、代理、取締役の責任、労働契約など)は、個別の知識としてだけでなく、互いに関連し合っている。
学習ポイント3: 法務知識は「点でなく線で繋げる」ことで初めて真の力を発揮し、リスク回避だけでなく、ビジネス戦略の立案にも活用できる「武器」となる。
今週のリーガルマインド(神崎の教訓) 「基礎なくして、応用はありえません。ビルを建てるなら、まずは強固な地盤を築くこと。法務もまた、同じです。今日学んだ基礎を血肉とすることで、初めて皆さんの情熱という『船』は、嵐の海を安全に航海できるのです。」
💭 青木の気づき(俺の学び)
- 「俺、今まで法務を『面倒なルール』とか『トラブルが起きたら仕方なく学ぶもの』って思ってたけど、基礎をこうして改めて学ぶと、『自分たちを守る盾』であり、『攻めるための武器』にもなるってことが、ようやく少しだけ腹落ちした気がする。マジで基礎固めって、地味だけど一番大事なんだな…!これを活かして、次のステージに進むぞ!」
3. 次回予告
抜き打ちテストの嵐を乗り越え、法務の基礎を改めて血肉にした俺。これでビジラボも盤石だ!と意気揚々とする中、初の大型契約の話が舞い込んできた。浮かれる俺は、営業時代のノリで「やります!」「いいっすよ!」と口約束を連発しようとする。だが、神崎さんは冷ややかに俺に問いかけた。「青木さん、今、重要な『契約』が『成立』しましたよ。怖くないですか?」。俺は、「契約書を交わしてないのに、契約が成立する…?」と、またしても法務の罠に呆然と立ち尽くすことになる。
次回:第16回 「契約」はいつ成立する? 申込みと承諾

